中学校の通学で使う自転車の選び方[前編]
どうも、元自転車屋のやすマンです。
僕が自転車屋さんで販売業務をしていた時・・・
「中学校に入学するんだけど、どんな自転車がいいの?」
「この子に合うサイズは?」
「頑丈な自転車ってどれ?」
「オススメのブランドはどこ?」
このような質問をよく聞く機会がありました。
ということで、来年中学生になり通学で自転車が必要な方に向けて、僕がよく自転車について聞かれた質問例をもとに通学自転車の選び方を紹介していきます。
では参りましょう。
通学自転車の選び方Q&A
Q1 この子に合う自転車のサイズを教えてください。
A 通学用自転車の主なサイズは、「^26インチ」と「27インチ」の2つになります。
メーカーによって違いますが、おおよそ
26インチは身長約150cmから
27インチは身長約160cmから
となっております。
これを見ればどちらが良いのか大体はわかりますが、自転車を選ぶ際は必ず試乗するようにしましょう。
試乗することによって、どちらが自分に合ってるのかがわかります。
合ってるかどうか見極める方法は、まずは跨いで椅子に座った時に、かかとが少し浮く程度になるか確認をします。ここで足が浮きすぎたりしてしまうと、何かあった時に足がすぐ地面につけなかったりして、すぐに停まれなくなります。
逆に足がべったり付いてしまうと、とても漕ぎにくくハンドルと足が当たってしまう場合もあります。
続いて漕いでる時に腕などに突っ張った感じがないか。座り心地が良いか。などを確認します。
試乗してみて初めて気づく事も多々あるので、自転車を購入する際は必ず試乗するようにしましょう。
Q2 通学自転車の値段の違いについて教えてください。
A 値段の違いは、装備の違いや自転車のフレームの素材の違いで値段が変わってきます。
例えば、1万円程度から3万円台の自転車は、鉄のフレームで作られていることが多いです。一方、3万円後半〜6万円を超えるような通学自転車は、アルミフレームで作られてます。またカゴやハンドルなどは、ステンレスを使用しています。
さらに、オートライト機能や変速機能などがあるかないかによって、値段に差が出てきます。
Q3 素材が違うとどのように変わるのかを教えてください。
A 自転車のフレームの素材は主に「鉄」と「アルミ」フレームのどちらかに分かれます。
鉄の自転車は値段が安価というところです。それに対しアルミの自転車は高額なものが多いです。
しかし、鉄の自転車とアルミの自転車では重量が圧倒的に違います。鉄の自転車の重量は約20kg。アルミフレームの自転車は約16kg程。その差は平均して約4kg違います。
なので、力の弱い女の子や重い荷物を乗せる男の子には特にアルミフレームをオススメします。
さらに、サビに関しても鉄とアルミでは大きく差が出てきます。
鉄は時間が経てば当然錆びてきますが、アルミフレームはそんなことありません。
したがって、総合的にみてもアルミフレームの自転車の方が良いと判断できます。
Q4 通学自転車で最低必要な装備を教えてください。
A これは、「乗る人がどのように乗るのかによってかなり変わってきます。」という事をまずはお伝えします。
乗り手が何を求めているのかによって答えは変わりますが、共通して最低必要な装備は
①前カゴがついていること
②LEDオートライトがついてること
この2つです。
①「前かごがついていること」は、中学生になると、小学生の時とは比べ物にならないほど荷物が増えます。
通常の授業に加えて、部活動の荷物もありますのでカゴがあるかないかでは、今後に大きく影響してきます。
②はなぜ手動式ライトではなく「LEDオートライト」なのかと疑問に思った方もいるかと思います。
LEDオオートライトが良い理由は、第一にお子様がライトをつけ忘れることがあるからです。
授業や部活終わりで疲れきったお子様はそこまで頭が回らないです。
安全面を考慮して、LEDオートライト付き自転車を購入しましょう。
2つ目の理由は、手動式ライトはオートライトと比べて自転車が重くなるからです。
手動式ライトはいわゆる、タイヤに擦り付け、摩擦抵抗で光るものになっております。
したがって、タイヤにライトを当てることで抵抗が発生し重くなってしまうのです。
厳密にいえばオートライトも前輪の中で発電しているので、少なからず抵抗は発生します。しかし、人間には感じることができないくらい微々たる量なので、結果的にオートライトの方をオススメします。
Q5 自転車屋がオススメする機能をを教えてください。
A より快適に通学できる機能といたしまして、代表的な3つを紹介します。
それは
①変速機がついていること
②常時点灯ライトがついていること
③耐パンクタイヤを装着していること
です。
①の変速機というものは、簡潔にまとめると「自転車のギア比を変えることで重くなったり軽くなったりする機能」(あくまで漕ぐ力の度合いが変化することであり、自転車の重量が変わるわけではない)のことです。
これがあることによって、
例えば、上り坂ではギアを軽くてギア比を小さくしたり、スピードを出したい時には重いギアに入れてギア比を高くしたりする。
このようにその時々に合わせて重さを変えることができるので、快適に自転車に乗ることができます。
②オートライトは、夜になるとセンサーが反応してライトが点きます。しかし、ここで出てきた常時点灯ライトは、常に点くタイプのライトであり、今時の車によくある「デイライト」の自転車バージョンと思ってもらえれば良いかと思います。
車の場合エンジンをつけたらライトが昼夜問わず自動で点くように、自転車でも走り出したら常にライトが点きます。
オートライトよりも安全性が高いので予算に余裕がある方は是非オススメしたいです。
③の耐パンクタイヤは、通常のタイヤよりも分厚く作られているため、刺さりもののパンクに強くなります。
自転車トラブル第1位が「パンク」になりますので、このタイヤを履くことによって、刺さりものパンクをある程度は防ぐ。もしくは軽減することができます。
いかがだったでしょうか。
後編も順次載せていきますのでそちらもお読みください。
後編はこちら↓